《読書会》
浅井春夫「コロナ危機が現代社会に突きつけたもの
ー問われる現在から未来への構想力―」(2021)セクシャリティ97号
1月9日(土)10時~12時、オンラインで行い、初の「セクシャリティ」読書会。参加者は9名。執筆者の浅井さんも参加。
<参加者各自の現場での、コロナ禍の影響を報告>
・スクールカウンセラー(Sさん)
・産婦人科医(Hさん)
・特別支援学校勤務(Aさん)
・元寄宿舎の職員(Kさん)
・現役大学院生(Sさん)
・琉球大学教職大学院准教授(Mさん)
<浅井さんより提起>
この状況下で、プラスの発想をどうするのか、どこから始めたらいいのかについて、浅井さんから提起していただきました。
コロナ時代は、私たちに課題を突きつけているが、性教育も正面から立ち向かうには弱いのではないか、と危惧しています。三密のTPOもさることながら、飛沫感染がダメという前提なら、「性的な関係」「キス」「性交渉」も含めて、どう考えるのかなど、実践の臨機応変さが問われています。
現在の性教育がスタンダードでできるのか?ふれあいやタッチング、心理的・空間的なふれあいなど、ふれあいの在り方を変えていく必要があります。
性教育は創造教育なので、質的にどう深めていくのか、これまでも延長線上の教育だけでなく、新たにいろいろと考えていくことが今後の課題です。
最後に、浅井さんからのメッセージ
研究運動の中で、学びの在り方の改革が必要です。場所は違っても、学び合うことを大切にし、「4K運動」を推進したい。①聴くこと=みんなの意見を聴くこと、②購買する=書籍を買って読むこと、③語り合うこと、④書くこと。耳で聴く、自分の頭で考えて、自分で書いてみる、そういうスタイルに変えていく必要があるのではないかと思います。
〈まとめ〉
初のセクシャリティ読書会でした。執筆者の浅井さんも参加されたことで、深みのある学習会となりました。コロナ禍は最低、あと1年ぐらいは続くと言われています。今までの性教育の見直しが必要です。今後も議論し合いましょう。