署名活動のご協力よろしくお願いします

投稿者: | 2025-10-06

「はどめ規定」をなくして、いまこそ当たり前の性教育をこの国に

私たち「沖縄県“人間と性”教育研究協議会」は、上記署名活動に賛同し、会員はじめ賛同してくださる方に暑名を呼びかけます。
下記のリンク先をクリックして署名していただくよう、よろしくお願いします。

オンライン署名 · 「はどめ規定」をなくして、いまこそ当たり前の性教育をこの国に – 日本 · Change.org

署名活動の主旨

文部科学省に要求します。当たり前の性教育を実施するために「はどめ規定」をなくしてください。

はじめに

私たちは、「はどめ規定」撤廃署名実行委員会です。

現在、日本の公教育で何を教えるのかの方針を定めた「学習指導要領」の改訂作業が進められています。私たちは、改訂の際に、現在の小学校理科や中学校保健の学習指導要領に記載されているいわゆる「はどめ規定」をなくしたいと思っています。

性教育を前進させ、広げていくために、「はどめ規定」撤廃署名を呼びかけます。

「はどめ規定」とは

いわゆる「はどめ規定」とは、現在の小学校理科や中学校保健の学習指導要領にある「受精に至る過程」や「妊娠の経過」を「取り扱わないものとする」という文のことです。

● 小学校5年生の理科「受精に至る過程は取り扱わないものとする」とある記述。

● 中学校保健体育保健分野「受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする」とある記述。

どちらも意味がはっきりしない書き方ですが、多くの学校教育現場では「小中学校では、性交(卵子と精子が出会う生命のはじまりにかかわる行為)は教えてはならない」という内容だと理解されています。

「はどめ規定」は性教育を妨げている

現場の教員の多くが「性交については教えてはいけない」と解釈しているほか、教育委員会や管理職から「教えないように」との指示を受けたという声も多数あります。

最近では仙台市で、中学校の性教育が問題視される事件がありました (性的同意やコンドームは「×」 性教育授業の資料に市教委から注文 朝日新聞2025年6月11日) 。

報道によれば中学3年生に向けた性教育の授業について、性的同意やコンドームについて触れるのはやめるよう、仙台市教育委員会が市立中学の校長を訪ねて要望したとのこと。PTAと校長が相談して、当日は元々のスライドを使って講演したものの、授業ではなく教育課程外の講座として卒業式後の自由登校日に実施することになりました。この延期の影響で、参加したのは学年の約半数になってしまったそうです。

文部科学省は『はどめ規定』は、禁止ではなく、子どもたちに必要があれば学習指導要領の内容を超えて授業をしても構わないという見解を示しています。しかし、実際にはそのような説明とは異なり、「はどめ規定」によって性教育の実践が止められたり、教員が萎縮したりする状況が続いているのです。

性に関する正確な知識で子どもたちを守りたい

現状では、多くの子どもたちがインターネット上の不正確で暴力的な性情報に触れ、誤った理解を持ってしまうリスクがあります。これは、性感染症や予期せぬ妊娠、そして性暴力の被害を拡大させる一因となっています。

包括的な性教育が子ども・若者の性行動に与える影響を心配する方もいますが、国際的な実証研究では、科学的・包括的性教育を受けると性行動は慎重になるという結果が出ています。

性教育の貧困は、子どもたちの命と未来に直結する深刻な問題です。科学的で人権に根ざした包括的性教育をすべての子どもたちに届けるために、教える内容を狭め、委縮を招くような「はどめ規定」は必要ありません。

文部科学省自身も「はどめ規定」は「教えてはならない」という趣旨ではないと説明しています。であるならば、「はどめ規定」をなくし、明快なスタンスを示すべきです。性に関する正確な知識で子どもたちを守るために、「はどめ規定」撤廃に皆さんのご賛同をお願いします。

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